一般に、頭にかぶる「かぶと」(兜・冑)と身体にまとう「よろい」(甲・鎧)、および付属具の小具足(こぐそく)をもって構成される。なお、中世以降の軍記物語などでは、冑を「よろい」、甲を「かぶと」と読んでいる例もある。甲冑は金工、漆工、韋革、組糸、染織などの工芸技術の集大成ともいうべき総合的な工芸品で、これが製作された時代の文化、風俗、思想、歴史的な背景はもとより、当時の技法や技術水準、さらに美意識や好尚を知るうえで欠かせぬ貴重な資料の一面をもっている。